旅の話はまだあるのに、更新が遅れてしまっている。 このままじゃ年越すんじゃねえかと心配しながら今回も自転車旅の話。
今治到着から翌日。 この日は昨日とは反対に広島に戻って、竹原を目指す予定。
といっても、ただ逆走するだけでは間に合わないし、ちょっと面白みに欠けるのでしまなみ海道で大三島まで戻り、そこからフェリーで向かおうと思います。
まずしまなみ海道に合流するために来島海峡大橋を目指す。
昨日通ったときもすごい橋だとびっくりしたが、改めて今治側から、しかも朝方にみると昨日とは違った印象でおもしろい。 こちらからみてもすごい迫力である。
相変わらず長い来島海峡大橋を渡って大島に到着したところで、しまなみ海道からルート変更。 今日は島の西側の海岸線にある道路を通ってみることにした。
それというのも前回も書いたとおり、大島のコースはほぼ内陸。 島の真ん中を突っ切る形のコースとなっているため、せっかくの島だというのに海を眺めることが出来ない。 橋から橋への最短ルートではあるが過程を楽しむのも旅の醍醐味。 ならば島らしく海を眺めて進みたくなるものだ。
で、幸い地図を見た限り、大島は島のほぼ外周に道がある。 遠回りにはなるがそこならば海を眺めつつ伯方を目指すことが出来る。
そういうことでこの日は島の西側を周るようなルートで走ってみることにした。 ええ、景観を楽しむため景観を楽しむため。 別に、海岸沿いなら坂道回避して楽々走れるはずとか打算していませんよ、おそらく。
などと、初めは楽観しながら走っていたが、現実はそう甘くはなかった。
海岸沿いは沿いでも海沿いの崖の上だったでござる。
当然崖の上なのでまずは上り坂、そこからのアップダウンが何度もあるのでルートのまま真ん中走るのと大差なかった。 走っている最中「峠かよ!」と悲鳴をあげていたのだが、後々調べてみたら本当に峠と名のつく箇所が何箇所もあったので、図らずも正鵠を射ていた。
しかも期待していた景観は海こそ見えるが気持ちよく生い茂ってくれちゃった草木のために木の間隠れに見える微妙な具合。
それだけだったらよかったのだが、さらに路面がその草木の落ち葉が堆積してタイヤをとられそうな状態・・・だけでなく、先日の台風が原因かがけ崩れが起きてたり、ぽっこり割れちゃってたりと、ロードで走ってはいけないようなコンディション。
なんで走りはじめからこんな試練みたいなところ走らなきゃいけないんだよ! てか、実際乗り上げたり前輪滑ったりして本当に危なかったわ!
昨日は、最後の関門のように私の進行を妨げてくれた大島は最初であっても容赦なかった。 もう大島はこの先一生私の中で「ああ、あそこ。 地味につらい島だよね」という印象しかないかもしれない。
そんなこんなでペダルを漕いでいると面白そうな施設があった。
村上水軍博物館。
おそらくメイドさんがあられもない姿になっていたり熱帯低気圧な少女のイラストが展示されているのだろうと期待して入ってみたがそんなものはいっさいない、とてもまじめな村上水軍の博物館だった。 言ってる意味がわからない人はそれでいいと思います。
先に進む。
平日の午前だったのだが昨日よりもサイクリストが多かった。 見た目でガチ勢だとわかる人もいれば友達と旅行中みたいな人、親子で走っている人もいたかと思えば、明らかに遠足か修学旅行か学校のイベント中みたいな学生たちもいたから驚きであった。
それだけこの海道が一般に広く使われているのだろう。 たった一筋、道を整備するだけでこういう状況が生まれるとは・・・だとするとそれに伴い道沿いの地域に発生するようになった経済効果は年間どれだけ発生するのだろうか・・とかすぐ金のことを考え出すmutaさんは本当にゲスいなあ。
そんなこんなで、さっさと伯方島を通過して大三島に上陸。 目的地のフェリーは大三島橋から西、島の南西にある宗方港。
昨日はさっくり終わってしまった大三島だが、西に進むと登りあり下りありトンネルありの色々ありで地味に長い道だった。 コースから外れているからか途中店舗も名所もないただ海が綺麗な島の道だったよ。
写真でごまかす。
そうして自転車は、港に到着した。なんもねえ!
ここから竹原に直行するぞー・・・と思ってきたのだが、着て見て気づいた、竹原行きがない!!
どこをどう勘違いしたのてっきりここから竹原まで出ていると思っていただけに、少し困惑。 でもまあないものは仕方ない。 改めて調べてみると、ここから大崎上島を経由すればいけそうなので行き先を上島に変更。
ちなみに今までの道中で竹原に直行できる港を調べてみたら・・・あった! 今治! スタート地点かい!
「すごいなあ。 この船グーグルマップの航路通りに進むよ」とか関心しながらフェリーで大崎上島の東にある木江港に到着。 竹原行きは島の北側にある別の港から出ているので、そっちに移動。地図の感じまた島の真ん中を進む道だったので「これまた坂道かー・・」と憂いたが、実際通ってみるとそれほどきつい坂じゃなくて助かったでござる。 しかし、ひとつの港でどこへも繋がるのではなく、行き先によって港を移動しなきゃいけないなんて住民は不便していないのだろうか。 疑問だわー。
ほどなく、目的の港に到着。 見た感じフェリーはまだ到着していないので、余裕の気分で切符売り場に行ってみたら、係りの人が思いがけないことをいった。
「今の時間、フェリーないですよ」
・・・まあそうでしょうなあ。 船便なんてそう都合よくしょっちゅう出ているわけではないでしょうし・・・
「今ならとなりの港。 ××分に出ます」
・・・ハァ? となりに港があるんですか? ええっと・・時間は・・あと5分10分しかないじゃないですか!
「約2キロ」
早く言ってくれー!!!!
ダッシュで間に合わせた。
すでにフェリーが着岸していたのを見たときはどうなるかと思ったけれど、間に合ってよかった。 いやー、全然余裕ではなかったよ。 しかしなんで竹原行きの港が近くに二つあるんだろうか。 一本化したほうがいい気がするが・・。 またも疑問だわー。
2、30分と意外と長いクルージングを楽しんで、目的の竹原港に到着。
ここから、この日泊まる竹原市街は少しはなれいているので移動。 尾道は駅のすぐ近くに渡船があったけどね。 電車でフェリーに乗る人はまたバスなどを乗り継がないと大変だろうなあ。 そんなやついるのか知らないけど。
かくして竹原駅前に到着。 宿に向かってこの日の走行は終了。
走行距離はこんな感じ。 昨日に比べると全然走ってない。 ほとんど坂か船だったからなあ。
旅はまだまだ続く。
どうしようもなくオタク。
たぶん一生オタク。
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