遅れましたが、旅の記録。
さて、まず前提として記しておきますが、mutaさんははっきり言って自転車初心者です。
一見して自転車乗りとわかるようなヘルメットにサングラス、ウェアーに身を包むこともなければ、ママチャリなんて相手にもならないような快速をとばしたりはしません。 というか出来ません。
今回自転車で周るのは、あくまで『島々を自転車で渡ってみたい』という願望からくるもので、心情的には『今日は天気がいいからピクニックに行こう』ぐらいの軽さだったりします。
ですので、まあそんなことやってきたんだな程度の温かい目で見てください。 オナシャス!
ということで、今回の広島旅の一日目。
場所は尾道。 ここからしまなみ海道を渡って愛媛県の今治を目指します。
尾道駅の横には自転車組み立てのためのスペースがあり、電車で来た人帰る人はここで自転車をいじってたりしました。 なんだかしまなみ海道のスタート地点であることを改めて実感させられました。 まあ、私がそれに気づいたのはあとからでして、普通に駅前で組み立ててしまいましたがね。
ちなみに写真右上のお城は尾道城というただの城型の展望台で、しかも使用されていない廃墟らしいっす。
そういえば、今回使う自転車をなんやかんやで紹介していなかったので、パパッと紹介。
使用したのはDAHON のVisc.P20という折りたたみ自転車。 折りたたみなのは元々自転車旅ではなく、電車で行った先で使える自転車を考えていたため。 今回はそれに急遽用意したTOPEAK スーパーツーリストDX チューブラーラックなるリアキャリアとキャリアバックを引っ付けて旅仕様にしました。
さらに事情により出発の30分ぐらい前になってからあわてて準備をしてパンパンに膨れてしまった荷物のせいで、結構ケツが重くなってしまい、結果ただでさえバランスの悪いミニベロがさらにバランスが悪くなってしまったという有様。 これが後々に響くのですが、それはまた別のお話。
さて、しまなみ海道、尾道側から最初に架かる橋は、新尾道大橋(全長546m)、又はその隣の尾道大橋(全長346m)・・・・と、いいたいところだが、こちらの橋はなんやかんやで自転車の通行はご遠慮願われているため、最初は渡船で最初の島、向島に渡ります。
渡船はいくつかあるみたいですが、mutaさんが使ったのはこちらの渡船。 この面に覚えがある人もいるでしょうがそれもまた別のお話。
車も乗れる船なので、自転車も楽々乗れました。 写真は向島に渡ってから尾道を振り返ったところ。 島といっても名前の通り向こうの島。 こんなにも尾道が近い。 さあ、がんばって今治を目指すぞ!
しまなみ海道はサイクリングロードとなっているので、各所に休憩所のほか関連施設があり、経路となる道路には側道の白いラインの横に水色のラインが敷かれている。 わざわざ地図を見なくてこのラインに沿って走れば迷わず街道を走行できるというわけだ。 迷ったけど!
船をおりてからその水色のラインがある本線を目指して走る。 程なく本線に合流。 ここからしばらく町の中を走る。 そんなかんじで商店だの住宅だのと千葉の田舎を走っているのとさほどかわらない風景ばかりだったので、ここが小さな島のなかだという感覚がいきなりなくなってきていたが、しばらくすると海沿いの道に出て、改めて瀬戸内海にいることが実感できた。 そうか。 島だからといって同じ日本なら町の雰囲気は変わんないよなあ。
この日は晴天に恵まれた。 お日様の暖かさと水面で反射する光を横に走るのは気持ちよかった。 それはまるでついつい写真で記録するのを忘れてしまうくらい気持ちいいサイクリングだった。 この間の写真がないのはそういうことにしておこう。 そういうことにしておこう。
こうしてペダルをこいでいると次の橋にやってきた。
あれが、隣の因島に架かる橋。 因島大橋(全長1270m・自転車有料)だ。 ここから初めて念願の自転車で橋を渡ることが出来る。
橋は高所にあるため坂道を登り、入り口へ。 さすがの平日、しかも朝。 すれ違う人が誰もいない。
この橋は、しまなみ海道のなかで唯一車道の下に歩行者・二輪車の道路がある二階建て構造。 おかげで、景色は柵越しだったが、それでも横を見れば海のうえ。 海の上を走る感動に思わず笑みがこぼれてしまった。 こんなことがまだまだ続くんだなあ。
さて橋に行くために坂道を登るのであれば、当然橋を渡ったら下り道だ。 前述の通り平日の朝、誰もすれ違わない。 加えて単純な直線ではなく傾斜にそって作られた坂道は二輪車が走行することを考えてしっかりと舗装されていた。
そんな道を自転車で一気に下っていくのが楽しくないわけがない。
ちゃんと対向車や歩行者に注意して速度は抑えるところで抑え、走行する場所も気遣って下っていたが、それでもなにこれ超楽しい状態。 峠を攻める車ってこんな感じ? 結果として誰も来なかったが、それがわかっていたら抑えず下ってみたくなるくらい因島側の坂は楽しい下り道だった。 これまた結果論で主観だがしまなみ海道の橋のなかでは、ここの下りが一番楽しかった。 真似されても困るし、十分注意して走ってもらわないと困りますが。
そういえば、走るばかりで今のところ観光名所を巡ったりと旅らしいことをしていない。 ご都合なことに因島には観光名所っぽいところがあるので、しまなみ海道を一時外れてそちらに行ってみることにした。
そちらはどちら?
こちら。
Sai・・・。
ここ因島はあの『ヒカルの碁』でおなじみの本因坊秀策 藤原佐為・・・のモデルとなった本因坊秀策が生まれた場所だったそうな。 その関係でここには本因坊秀策囲碁記念館(漢字多!)があるそうなので、ヒカルの碁にちなんだなにかが展示されていないか確認がてらちょっくらやってきた。
しかし、中は至って真面目な記念館だった。 そりゃそうだ。
ヒカ碁成分といったら、本棚に単行本が並んでいるぐらいで、イラストが飾ってあるとかサインがあったとかそういうことはなかった。
まあいってもmutaさんあまりヒカ碁知らないんだけどね。 漫画もネット碁やり始めから名人っぽい人とネット碁打つぞ!ってところまでしか読んだことないし。
ちなみに敷地内に本因坊秀策の生家も再現されていた。
台所はIH。
ネタが撮れたのでしまなみ海道に戻る。 この後遠巻きに水軍城なるところを見てきたが割愛。
本線に戻りしばらく、再び海沿いの道に出た。 気持ちよく走っていると目の前に次の橋が見えてきた。
奴の名は生口橋(全長790m・自転車有料)! 次の島、生口島へと繋がる橋だ!
・・・予想以上に長くなってきたので、今回はここまで!
次回、ジェラートおいしかった編!
どうしようもなくオタク。
たぶん一生オタク。
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